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関大、雪辱へ準備OK 津田主将「5位以上を目指したい」 27日全日本大学女子駅伝対校選手権大会 

引用元:スポーツ報知
関大、雪辱へ準備OK 津田主将「5位以上を目指したい」 27日全日本大学女子駅伝対校選手権大会 

 関大が「杜(もり)の都」で復活を目指す。第37回全日本大学女子駅伝対校選手権大会(報知新聞社など後援)は、27日に仙台市で6区間、38・1キロの新コースで行われ、前回上位8校のシード校と各地区を勝ち抜いた17校、東北学連選抜を合わせた26チームが出場する。昨年、順位を12位に落とした関大は、故障者が続出した苦難の日々を克服。再びシード権を得る8位以内を最低目標にし、2年前に躍進した5位に一歩でも近づく決意だ。

 けがに苦しんできた中心選手が、やっと戦列に戻ってきた。年が明けてから、長く続いた遅れはリカバリーできた。「主力3人、4人と故障が起きて…。メンバーがそろうか、危機感があったのは事実ですが、今は逆に手応えがあります」と、関大女子駅伝を率いて12年目を迎えた武田夏実監督(60)が右肩上がりのチームに目を細めた。

 昨年の全日本大学女子駅伝。前年の5位からさらに飛躍を目指したが、思い通りのレースができず12位と失速し、今年のシード権を逃した。関西予選でシード校を除く上位4校を目指す戦いが始まった途端、思いもよらぬアクシデントが、欠かせぬ選手たちを襲った。

 津田夏実主将は左かかとを痛め、今も回復は七分程度。昨年の同大会を知る柳谷日菜は、昨年12月に同じように左かかとを負傷して2か月あまり走れなかった。経験者の渡辺桃子も8月に股関節を痛め、沢井いずみは2年前の12月、全日本大学女子選抜駅伝競走で座骨を疲労骨折し、今年6月までリハビリに費やした。

 しかし、新潟と大分での1か月近い夏合宿で徐々に追い込み、9月に行われた関西予選で優勝争いを演じて、シード権を持つ大院大、立命大に続く3位。12年連続の切符をたぐり寄せた。

 「苦しんで出遅れた部分はあるけど、準備は徹底してやってきました。8位のシード権をまず確保して、一昨年の5位以上を目指したい」と津田主将は言う。アップダウンがさらに増える新コースも、すでにチェック済み。「各ポイントでどういう走りをするか、全コースを手書きし、当日の起床後、リラックスする呼吸法やメンタルトレーニングまで、体にたたき込んでいます」と、有言実行でチームを束ねるキャプテンが、備えの重要性を強調した。

 「万全で走れたら走力は通用する。キーマンで隠れエース的な存在」と、監督から指名された沢井は、最長5区(9・2キロ)を任される可能性が高い。北海道から高いレベルを求めて入学し、部員で最も小柄なエースは、中学まで陸上競技に加え、雪深い冬はクロスカントリーで足腰を鍛えてきた。「アップダウンは得意です。関西予選から調子は上がってきて、自信も出てきました」と、カギを握るランナーは復活を誓う。

 この1年で5000メートルのベストを20秒以上も縮めた柳谷は、レースを引っ張る1区を託されそうだ。「積み重ねてきた自信がある。前だけ見たい」と、流れを呼び込む走りへ意気込みを示す。昨年1区の渡辺は「今年は3区を走るイメージ。飛ばしていきます。関西予選はワクワク感があって…。去年より長めの距離で、しっかり勢いをつけたい」と力強く宣言した。

 昨年の雪辱を果たし、シード権獲得の8位を見据えながら、ひとつでも上位へ。たすきをつなぐ関大の再チャレンジが杜の都で始まる。

 ◆関西大学陸上競技部 1921年(大正10年)創部。翌年に初の国際大会に出場し、日本新記録を樹立した名門。最近も日本インカレで多数の優勝者を輩出。2年後に創部100周年を迎える。女子駅伝は2008年から強化を始め、15年に関西学生対校女子駅伝で初優勝。全日本大学女子駅伝には08年から12年連続出場。

 ◆昨年の全日本大学女子駅伝 名城大が2時間5分26秒で2年連続3度目の優勝。3区で首位の大東大と23秒差でたすきを受けた高松智美ムセンビが区間賞の走りで首位に立ち、そのまま逃げ切った。2位は前年に続き大東大。10度の優勝を誇る立命大が3位。東農大、松山大、京産大、大院大と続き、8位の大芸大までが翌年の出場権を得た。

 ◆医大と提携でサポート

 関大の強みは徹底したリハビリとメンタルトレーニングだ。トレーナー陣のサポートに加え、理学療法士のつながりで森ノ宮医療大学と提携。各選手のデータなどを共有し、治療と回復力に努めている。また、JOC(日本オリンピック委員会)情報戦略強化スタッフなど幅広く活躍しているスポーツ心理学のスペシャリスト、東海大・高妻容一教授からメンタル面の講習も受けている。「どちらも重要な根幹ですから」と武田監督。チーム力アップにつながっている。

 ◆津田 夏実(つだ・なつみ)1997年6月10日生まれ。22歳。和歌山北から人間健康学部に進学した4回生。5000メートルのベストタイムは16分34秒。165センチ、49キロ。

 ◆沢井 いずみ(さわい・いずみ)1999年1月26日生まれ。20歳。旭川龍谷から人間健康学部に進学した3回生。5000メートルのベストタイムは16分19秒。150センチ、37キロ。

 ◆渡辺 桃子(わたなべ・ももこ)1998年6月13日生まれ。21歳。大阪薫英女学院高から経済学部に進学した3回生。5000メートルのベストタイムは16分08秒。159センチ、44キロ。

 ◆柳谷 日菜(やなぎたに・ひな)2000年2月21日生まれ。19歳。大阪桐蔭から経済学部に進学した2回生。5000メートルのベストタイムは16分07秒。161センチ、42キロ。