2020年の日本選手権陸上は予定から延期され、2020年10/1~10/3に新潟で開催された。
毎年一番注目されるのは男子100mだろう。
今回は大会前からサニブラウンハキーム、山縣亮太の不出場が決まっていた。
今季、調子がよさそうな選手で優勝候補と挙げられていたのがケンブリッジ飛鳥と桐生祥秀であった。
今季は直接対決も既にあったがどちらも勝ち負けがあり、日本選手権での決着が注目されていた。
予選は桐生がトップタイムで通過したが、準決勝のトップは多田修平であった。
2人の優勝対決に待ったをかけた存在となった。
そして、決勝。
結果は向かい風0.2mの20時半開始と少し肌寒さもあったが、10秒27で桐生祥秀が優勝した。
2位には0.01秒差の10秒28でケンブリッジ飛鳥が入った。
両者のリアクションタイムを見てみると桐生祥秀が0.127に対し、ケンブリッジ飛鳥が0.154であった。
スタートから桐生がリードしたのだが、ケンブリッジが桐生と同じリアクションタイムでスタートしていればケンブリッジが勝っていてもおかしくないような激戦であった。
結果が全てであり、桐生が6年ぶりの日本選手権獲得者となった。
記録的には物足りなさを感じるかもしれないが日本選手権は勝負が重要な大会である。来年も優勝し、東京五輪代表に選ばれるかが注目される。
桐生はこの日を最後に今シーズンは大会の出場予定はもうないという。
来シーズンどんな活躍を見せてくれるか、楽しみである。
高校2年生の栁田 大輝(東京農大二高)が決勝に残ったことも凄いことであり、今後の成長が楽しみな選手である。
最終結果下記の通り
日本選手権陸上2020年男子100m 決勝結果
風速:-0.2
1位:10.27 桐生 祥秀(日本生命)
2位:10.28 ケンブリッジ 飛鳥(Nike)
3位:10.30 小池 祐貴(住友電工)
4位:10.33 飯塚 翔太(ミズノ)
5位:10.34 多田 修平(住友電工)
6位:10.41 鈴木 涼太(城西大)
7位:10.43 栁田 大輝(東京農大二高)
8位:10.52 竹田 一平(スズキ)
また、最優秀選手には男子が110mHの金井大旺(ミズノ)が、女子は100mHの青木益未(七十七銀行)と、ともに大会タイ記録で優勝した2人が選ばれた。